これまでの道のり vol.2

2022年04月01日

人生の流れを切り替えたとき

自分が本当に心から求めていることにようやく気づくことができたのは、離婚後に友人から薦められたスピリチュアルな癒しに出逢ったときでした。

短期間で、フラワーエッセンス、カバラ数秘術、クラニオセイクラルセラピー、クリスタルヒーリングとつながり、そこで関わる方々を通して初めて自分が理解される場があることの安心を心から感じたのを、今でも覚えています。

その中でもクリスタルヒーリングは、1時間ほどの施術で、何も現実は変わっていないのに、すべての問題が解決されたかのように心もからだも軽くなり、至福を感じられるほどでした。

この感覚を体験したとき、過去の私と同じように家族やパートナーに関して悩んでいたり、深く自分のことを理解されたことがないと感じていたり、現実が思うように行かず生きづらさを感じている方のために、少しでも力になりたいと、セラピストを目指し、学びを深めていく決意をしました。

スピリチュアルの学びを深めていくにつれ、今まで、父の望む娘像を生きようとする自分と、正直な気持ちに沿って生きようとする自分とが葛藤するような家庭環境の中でできた私のマインドは、

・本音を出さないほうが平穏に済む
・本音を出してもどうにもならないというあきらめ
・本音を出した時の周りの反応が怖い
・本音の出し方が分からない

となっていたことに気づきました。

それぞれに家族を想い合い、誰が悪いわけではないことは分かっていましたが、いつの間にか、自分が本当に心から求めていることが見えにくくなり、多感な時期にそのことが心の傷として深く刻み込まれていたことは事実でした。

そしてその影響は、過去のパートナーとの深い人間関係でも問題として生じてしまっていたのです。

さらに、望まない状況が次から次へと起きていたことで、「自分の思うようには生きられない」という思いを、いつの間にか心に深く刻印していたことにも気づきました。

離婚後に、再度実家に戻るしかなかった状況の中で、このままでは「自分の思うようには生きられない」と痛感したとき、初めて自分の内側から「自分の人生を生きたい」という想いが強く湧いてきたのです。今までのその想いへの罪悪感も払拭されるほどでした。

初めて「自分の人生を生きる」ことを決断した瞬間でした。

それは、「自分の人生を生きる」ことに対して、父の許しを得ることではなく、「自分で自分を許すこと」だったのです。

現実が好転し始めたのは、まさに、この決断をした時。

セラピストを目指して上京した2007年、深く理解してくれる友人や師事する方のサポートのおかげでとても順調に事が進み、翌年からからセラピストとして活動をスタートしました。

産業看護師の仕事とセラピストの活動を両立する中で、仕事でもプライベートでも素晴らしいご縁をいただき、互いに尊重し合える今の夫とも出逢い、再婚。とても充実した時間を過ごす中、父との関係性も、少しずつではありましたが、良い方向へと向かっていきました。

しかし、ここで新たな課題が生まれます。それは…

vol.3へつづく